Maison d'Ailes

今井翼にハマりそうな、拗らせそうな。一般目線とヲタ目線を行ったり来たり。ファン未満の葛藤。

「愛しいひと、愛おしいひと」、今井翼主演「音楽劇マリウス」2017年3月某日

⭐️ネタバレあり。閲覧注意⭐️

 

マリウスマリウス、フランス語のルソン、マリウスマリウス、華道、マリウスマリウスマリウス…そんな日々を送っています、こんばんは⭐️日生劇場に出勤、いえ日生劇場で残業という感じでしょうか。黒塗りのバンの後ろにタクシーを横付けし、いつもギリギリに駆け込んでいます。

 

焦るし、1日を終えて、顔はすっかり鉄分と糖分の足りない土気色のミイラ(エジプト懐かしいね❤️)。 ほんとはお休みの日にゆっくり仕度をして観に行きたい。でも、それ以上に毎回パワーアップする今井翼を見逃したくないの!←完全に一丁あがり。翼くん、やったね❤️to baseで育てたわね❤️広島と指環は恋のスパイスだったわ。

数々の葛藤、逡巡は今井翼に断ち切られ、今や言い逃れの出来ない真性ジャニヲタ。これで「ファン未満です。」なんて言えない…。

 

 

さて、3月某日。

今回の観劇で私が取れた席では最も中央前方。もう今後、何年も翼くんをこんなに近くで見られることはないかもしれない。

 

実は、片目が悪く、4列目でもクリアには見えません。(オペラグラスを長く使って舞台を観ることはよくないのだろうけど、私以上に目の悪い方もいらっしゃると思うので、それは翼くんも嫌な気持ちにならないであげて欲しいと思います。)片目ずつ舞台を観ていたりします。目元に力を入れるから、マリウスが始まってから眉間にはくっきりとした皺が刻まれてしまいました。

マリウス皺⭐️苦みばしったいい男になりました❤️翼くん、私この皺と生きて行くわ。この皺を見たら、あなたを、マリウスを思い出すの…。←皺、治るのかしら…(涙)?

 

3回以上観て舞台の全体像も掴めたことだし、今日は全ての瞬間、翼くんだけを見ていよう。他の演者さん方には失礼だけれど、そう決めました。

 

 

マリウスの全てが愛おしくて仕方なかった。

 

 

翼くんなのですが、マリウスなのです。

マリウスの魂が翼くんに同化して、翼くんがマリウスそのもの。

 

開幕から1週間以上経ち、他の演者の方々も役が舞い降りてきたように、演技がナチュラルに活き活きとしています。

 

近くで観られて、彼(翼じゃない方)が「今井翼の優しさが滲み出ている。」と言った理由がわかりました。←1回しか観ていない人に観察力で負けている。目が悪いから?

 
冒頭、マリウスの父セザールの店であるBar de la Marine.
セザールやブラン氏、パニスが落語的世界観で軽口を叩き合う中、マリウスには長時間、台詞がありません。そのBarで立ち働くマリウスが大好きなの❤️
 
父と常連客の話に耳を傾け、「やれやれ。」とでも言いたそうに口を結ぶマリウス。少しからかうように目配せするマリウス。父ちゃんに口を尖らせるマリウス。
 
その目は、マルセーユの人々に対する愛情と包容力に満ちている。
。万人に注ぐ優しい眼差し。
 
グラスやレモンを磨いたり、メモを付けたりしながら、くるくる豊かに変わる、慈愛に満ちた表情に翼くんらしさを感じます。
私の「翼くん、本気で好きになる人だ。」事件★「2016年12月15日 今井翼のto base (冒頭部)」の翼くんに重なる。他者に向ける視線が限りなく優しい。
 
この場面は自由度が高い分、マリウスを演じる役者さんによって大きく印象が変わってくると思います。受けの演技も難しいけれど、こういったフリーの場面も難しいと思うの。
ここは、初日観ていて「翼くんはもう大丈夫だ。」と確信した場面でもあります。
 
加えて、親の繭に包まれ、まだ苦労や困難を知らないマリウスの大らかさ、天真爛漫さ、甘えも出てる⭐️
 
Barのセットを降りて、客席近くでしゃがみこんだマリウス。艶々の黒い髪。ダンガリーシャツが張り付いたしゃがみこむ丸い背中が愛おしい。袖付けの余った布が愛おしい。荷物を持ち上げる腕の筋肉も。愛おしくて涙が出てきました。開演30分でこれ。←はい、完全に恋してる。
 
もうこの辺りになると、マリウスが好きなのか今井翼が好きなのか分からなくなってきています。
普段の動く翼くんを知らないから、マリウスが見せてくれる翼くんの動き、表情1つ1つが貴重。←ん?分かりにくいですか?
JMM(雑誌)で見せた右の横顔、左の横顔、眉間に寄せる皺が実物で迫る。マリウスだけど翼くん。
 
あ、椅子の背を軸に長い手足を大きく回し「コーヒー飲むかい?」と訊く動作も好き。恵まれたスタイルが活きてる❤️
椅子を揃えたり、テーブルを拭く動きも台詞が無い分、翼くんとマリウスの境界が朧げになりファンには普段の彼のように感じられてきます。
 
逞しい体躯で働く、優しい気の良い男の子マリウス。それは、「街でいい男。」だって言われるわよ!マリウスがいるから、お店繁盛してるのじゃないの⁈父ちゃん!
惚れるわ❤️可愛い。35才の今井翼が24才のマリウスで可愛い。←初日は21、2だった。24才で固定らしい。
 
 
場面変わって、マリウスがアンダルシアに憧れて歌い踊る場面。
ジプシーに「どこから来たの?」と尋ね←合ってますか?、「アンダルシア。」「アンダルシアかぁ。行ってみたいなぁ。アンダルシアから来たおじさんに習ったんだ、フラメンコ。」と始まる。これらの台詞は、翼くんの代名詞でもある「アンダルシアに憧れて。」へのオマージュでしょうね。てことは、アンダルシアから来たおじさんて、ヒガシ先輩?←マッチさんの曲です。
 
「あぁあ〜♪ 憧れの〜 アンダルシア〜♪」と艶やかで太く、そして深い声が劇場に突き刺さる。翼の漆黒velvet voice❤️愛してるよ!
大らかで優しいマリウスの強い情熱が爆発する場面。ここで観客にはマリウスキャラクターの新しい一面がインプットされます。この日は休演日明けて物凄い声量。My Best Marius, この日更新されました❤️
 
彼(翼じゃない方)が「翼くんは歌と踊りに情感があってそれで感情を伝えられるから、もっと歌って踊れば良かったのにね。」と言っていました。美しい物、本質を見る目に長けた(女性の趣味は別らしい。)ビジネスマンの彼が褒めるのは珍しい。
 
胸がはち切れんばかりの世界への憧れ、父やマルセーユへの愛着(1幕では、マリウスってファニーが好きなこと、そんなに自覚的じゃないと思うの。妹程度だし。)との狭間で葛藤するマリウスが歌と踊りだけで表現されます。
まだ見ぬアンダルシアを想って(空想遊びが大好きで…空想遊びが大好きで…⭐️エンタミクス)楽しそうに目をキラキラさせて踊るの。BACKBORNの歌詞「踊ってたいな 笑ってたいな」を思い出させるの…。
でも、後半はマルセーユから出て行く踏ん切りが付かない自分への苛立ちで、どんどん表情は厳しく、フラメンコは激しさを増し、「憤怒」とも形容できる踊りになる。
 
翼くんが胸を開き、天高く腕を上げると、背中が割れて大きな羽根がバサーッと飛び出すのが見える。
それが、私にはマリウスの「羽ばたきたい。」気持ちの発露のように思えるのです。
 
以前にも書きましたが、この物語の舞台は第一次世界大戦と第二次世界対戦の狭間。
戦禍を経て好景気(当然、戦争後は景気上がるわよね。)の大衆消費社会が始まり、同時に個人の自由な思想、芸術が華ひらいた時代です。1929年の世界恐慌まで続いた、パリではLes années folles、アメリカではLoaring 20's、又はGolden Ageと呼ばれたお祭り騒ぎの狂乱の時代。
マルセーユのBarの息子で港に入り浸るマリウスが、それらの情報を知らないはずがありません。パリには興味がないようでしたが、空前の好景気に沸くアメリカ、異教と異文化を持つアジアに行ってみたい!と叫んでいます。
 
私はそこに「地方から出られない若者」を重ね合わせました。(「留学や海外移住したいのに国外に出られない若者」でもいいのですが、私の先生、才媛Mademoiselle Bは「日本と違って、他国を異国と強く意識はしてない。どこ行くのも家出るなら同じっていうか…。」とヨーロピアンの意識を語っていたので、こちらで話を進めてみる。)特に進学で家を出ることもなく、地元で就職した者が偶に感じる閉塞感。同じだと思っていた仲間が知らない世界に身を置く寂しさ、しがらみに後ろ髪を引かれ飛び出せない悔しさ。自分自信の夢。
 
マリウスは「俺は…どうしたらいいんだー!!!!」と叫びます。鬼気迫るマリウスの雄叫び。Latinの情熱で大好きです❤️
 
1度の歌と踊りで、相反する「楽」と「憤」を同時に表現できる今井翼、凄い…。さすが、WWTP、PZで真ん中に立ち、ダンスを磨きあげてきた男です。「You, ダンスいいね⭐️」です、ほんとに。
 
ここで、私の目からは涙が溢れおちそう。(男は人前で泣かないもんなんだぜ。それがサラリーマンである俺の美学。翼くんは芸能人だからいいの❤️←あなたは…あなたは女なのよ…。)
マリウスへの愛おしさと今井翼への愛しさで。
 
マリウスが好きなのか、今井翼が好きなのか分からなくなっていると書きましたが、判りました。
 
マリウスは「愛おしい」:可愛くて堪らない、で、今井翼は「愛しい」:恋しく、慕わしい。両方、大切に想う気持ちが入っています。
 
前回のエントリーで、「マリウスが愛おしい。」「翼くんを愛おしく思っています❤️」と書いていて、翼くんも一昨日のto baseで「(芝居をすること、この舞台に)愛おしさが存在し続けてます。」と仰っていて、「一緒❤️一緒❤️」って思ってたの。
でも、翼くんへの想いには尊敬が大きくて…、何か違う?と調べてみたら2種類あって腑に落ちました。「今井翼が愛しい。」❤️
 
 
皆さんも見る度にマリウスが愛おしく、今井翼が愛しくなっているでしょう?
 
 
これが1幕のハイライト⭐️
1時間半があっと云う間でした。この瞬間が永遠に続きますようにと願っていた。
 
翼くん、My Best Mariusだったのにスタンディングオベーション出来なくて本当にごめんなさい。何故かタイミングを逃し、終わってしまった淋しさで胸がいっぱいで立てませんでした。この淋しさは、もうこんなに翼くんの近くにいることは暫くないんだな…と思う淋しさでした。
肝心な時に駄目な女、役立たずだわ(涙)…。死ぬほど後悔しています。
 
私もそろそろ折り返し。後半の観劇の方が少し多いかしら?←もう席とか把握していない。行ける時は行く日だと云うことだけ分かっている。
 
遠くの席からでも、変わらぬ想いで拍手するからねー⭐️⭐️
 
 
追伸
この日、パニスは良い仕事をしなかった。朝帰りマリウスのシャツの方がはだけていて、お腹まで見えました。プヨ❤️滑らか❤️
「良い肉の脂肪は甘い。」という格言をまた思い出しました。アヒージョ太り腹の私が言える立場ではございませんが。
 
 
翼くんへの追伸
港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」私も格好良いと思います⭐️ポエトリーリーディングみたいよね。
16日のto base, 舞台中だからかいつにも増していい声でした❤️低いのだけど、声の芯が前に出ていると言うか。翼くんの朗読劇やナレーションも聞いてみたいです⭐️
只今、13h14. そろそろ、マリウス、ファニー登場で、マリウスの目の色が怒りでキロリと変わり、マレジー号に乗り込む場面。今、何て言っているんだろう?
 
後半終わったら、お昼寝して夜公演も頑張ってね❤️