Maison d'Ailes

今井翼にハマりそうな、拗らせそうな。一般目線とヲタ目線を行ったり来たり。ファン未満の葛藤。

今井翼主演「マリウス」原作「FANNY」とフェミニズム vol. 2

⭐️あらすじネタバレあり。閲覧注意。先入観なくマリウス今井を楽しみたい方はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。原作の感想ということでご理解頂きたくよろしくね⭐️


さて、「ファニー」雑感続きです。

松竹HPにupされている以上のあらすじを書いてしまうのは如何なものかと思いつつ、本題にも入れずで、山田洋次監督の脚本ではなく「FANNY」のあらすじなので、さらっと書くのでさらっと読み流してくださいね⭐️


⭐️マリウス船乗りになりたい。→ファニー、船に乗るマリウスを見送る→ファニー妊娠発覚。→2年も待てないのでお金持ちのおじさまパニスと結婚する→マリウス、2年経たずにマルセイユに帰ってくる。→すっかり奧さんしているファニー(&パニス)宅にマリウスがやってくる!


クライマックスです。
ここでのマリウスとファニーの台詞の応酬、是非、見たい。この場面あるのかしら?緊迫感と切なさのある良いシーンだと思います。「ファニー、君しかいないんだ!」「もう、何もかも遅いのよ、マリウス…」てな感じで続くのですが、「週刊文春今井翼『虜』、そして『婚外恋愛に似たもの』(前編)」で私が書いたことがファニーの台詞(和訳)にありました。C'est bien ça! やっぱりマリウス今井、ファニー私じゃなーい(๑˃̵ᴗ˂̵)☆?

「あんたなんか海へ行っちゃえばいい!もし、こんなことが慰めになるなら、あんたに抱かれて寝たい、あんたの髪の匂いを嗅ぎたい、あんたの体の温みで眠りたいと思っている女がいるってことを毎晩、思い出してちょうだい。」(マルセル・パニョル作 永戸俊雄訳「ファニー」白水社より引用)

ファニー、latin…。あなたに抱かれたい女がいることを毎晩思い出せ?毎晩?命令形なの?単純未来?条件法?

「あんたの腕に首を巻かれて目を覚ましたい。あんたが目を覚ましたら寝乱れた髪を直したい。まだ寝ぼけてだらけたあんたの唇に手を押し当てたい、そんな女がいるってことをね。」(同上)

ファニー…、あなたナチュラルに妄想暴走ファニー(私)なんじゃ…。←私の変態ブログを口に出すっていうね❤️


ラテンでちょっと驚いたこれらの台詞なのですが、Born to be Sexy 今井翼がマリウスを演じるとなれば、瀧本美織頑張れ!是非、言って頂きたい。そして、全国の今井担を身悶えさせるのよ!


しかし…。
この台詞「ファニー」(永戸俊雄先生訳)だとあるのですが、さらっと見た感じ原書の「FANNY」には、な い 。
ちょっと待って。後でもう1回よく見てみるけど、永戸先生フリーダムな翻訳しちゃった?願望入っちゃった?

山田監督がそんなに濃厚な場面を書かれるだろうか。監督は原書と和訳、両方お読みになっていると思われるのだが、この台詞お入れになるのかしら。原書にないなら省くのかしら。お歌にするのかしら。
どちらかというと山田監督はマリウス、ファニー以外に市井の人々が活き活きとおとぼけかつ、自分に忠実に明るく生きている様に惹かれたような気もする。(マリウスパパ、セザールがユーモラスで本当に良い味わいなの☆アナン人が出てきたり、小ネタも沢山あります。)


Voilà, 個人的には名場面になるであろうこのシーン、ラテン女ファニーの情熱的で直球なこの台詞が有るか無いかが気になります❤️
瀧本美織も頑張ってー❤️




追伸
フェミニズムの話まで届かなくてすみません。大したお話じゃないのよ…。



追伸2
フランス映画好きならご存知、「マルセルのお城」で有名なプロヴァンス物語シリーズマルセル・パニョル原作なのですって。知らなんだ。
「Marius」を下敷きに舞台を日本(日本髪結ってる時代のJapon)に移した高峰秀子主演「春の戯れ」という映画もあるみたいです☆