Maison d'Ailes

今井翼にハマりそうな、拗らせそうな。一般目線とヲタ目線を行ったり来たり。ファン未満の葛藤。

週刊文春、「虜」今井翼、そして「婚外恋愛に似たもの」(後編)

☆本のネタバレあり、閲覧注意、長編です★

2016年12月29日、某カフェ。
私は冷や水どころか、氷がわんさか入ったバケツ水を頭からぶっかけられた気分でわなわな震えておりました。甘かった…。「アイドルへの好きがわからない。」、翼くんへの「本気で好きになる…」の気持ちが何か知りたいの…、そんな生娘のような甘っちょろい話、知らんがな!!の世界でした。目が覚めました。

全ツ、カードで200万、2ヶ月仕事を休む。何それ⁉︎ 我が人生に一片の悔いなし?
週刊文春のジャニヲタ座談会を読み、「そんな綺麗事じゃないでしょ。」と思い、読み始めたこちらの作品。デフォルメされてるとは云え、今度は逆に毒毒しさに当てられてしまいました。性描写が私には苦手な種類で結構耐えられず、大分読み飛ばしたり…。←“L'amant”とかなら大丈夫!シャネル日本法人社長リシャール・コラス氏の乱交で始まる←びっくりした。いいのか、シャネル。“La trace”(遥かなる航跡)でも大丈夫。翻訳っぽいと大丈夫なのか。


文体はライトノベル風。ジャニーズを模した男性アイドルを好きな5人の女性ファン各々の抱える事情、生活とヲタ活動の様子が連作で即物的に描かれています。全員35才のこれらの女性達が属するヒエラルキー格差、お互いに抱くコンプレックスの描写も売りみたいです。私は、そういったことに全く興味がないのでその辺速読でしたが。自分は自分だよ❤️

5人は同じJr.グループ「スノーホワイツ」のファンで、チケット手配等を通じ、徐々に関係が繋がっていきます。最終話で登場人物全員が出揃い、単独コンサート後の焼肉で仄かな淋しさの中、他人と比べ己を振り返りしんみりする。同じグループを好きでなければ、絶対出会わなかった全く違う階層の女達。食事後、それぞれの想いを抱えながら外に出る。と、その時、バースト(ジャニショ)ショップ店員が話す電話の声が聞こえる。スノーホワイツが現メンバーのまま全員デビューすることを知り、嬌声とも奇声ともつかない声を全員が一斉にあげる、ところで物語は幕を閉じます。


登場人物は以下の5人。

桜井さん(旧姓湯山さん)
:3番目の女。勉強も容姿もいつも3番目クラス。努力してもそこ止まりなのがコンプレックス。そこそこの私大を卒業後、コンサルとして年収2000万を稼いでいたがTV局勤務の夫(枕営業を受けているアイドルヲタ)と結婚。後、港区タワマン住まいの専業主婦。男性不妊で子供なし。みらきゅん担。みらきゅんを愛を注ぐべき「完璧な存在」だと思っている。

雅さん
:いつも1番の女。元華族の家系で父は経営者、母は元タカラジェンヌの資産家。コロンビアでMBA取得後、コンサルティングファームで頭角を現し独立。つまり、日本のトップオブトップ。元桜井さんの上司。チカちゃん担。オリキ。脳内ではチカちゃんと「結婚している」ことになっている為、親の縁談を拒否、親とは縁を切っている。
(2018年5月29日追記:チカちゃんと脳内で結婚してる?は?どゆこと?と当時は思っておりましたが、現在、Aileは脳内で今井翼の糟糠の妻になっています。)

益子さん
:松戸のヤンママ。夫がねずみ講に2回はまり、借金がある。息子も勿論ヤンキー。桜井さんが立ち寄るスーパーでレジバイト。ハッチ担。バカ息子の素行が悪く、ハッチに理想の息子像を見出している。

山田さん
:短大卒業後、早稲田卒の商社マンと結婚。夫が文筆業に転身後、実用書でベストセラーをだした為、急に小金持ちに。環境の急激な変化について行けず、ママ友には小金持ちを隠している。娘の撫子が公立小学校で浮き、虐められているのが悩み(夫が本当は東大に行きたかった為、撫子には国公立ロイヤルストレートフラッシュを希望している)。ジル様担。ジャバのBL小説ファン。

ジャバ
:ザ・ハット。太っていて容姿に恵まれていない。底辺高卒パン工場勤務。プロのBL小説家。だが3年小説の仕事がない。夫は痩せっぽちの無職。バーストで朝から晩までマシューの写真を眺めているマシュー担。すみません。ジャバのターン、殆ど読めませんでした。


残念ながら、男性アイドルは滝翼モデルではなく、ファンがアイドルをどのように想っているのかは詳しく書かれていませんでした。翼くんらしき人も出てきませんでした。でも、アイドルに対してとる行動から読者が心情を想像する余地を残してくれたのかと思います。


私が1番シンパシーを感じたのは桜井さん。←桜井さんターンも結構読めなかったけど。だからこそ、ディテイルの不自然さが気になり、同族嫌悪なのか突っ込みたいところも沢山ありました。次に雅さん。2人みたいに私は美人でもお金持ちでもないけれど。


印象に残ったシーンは雅さん。

雅さんはもう働き始めていた頃に初めての撮影に向かう11才のチカちゃんに出会います。チカちゃんは道に迷って泣きそう。一緒に写真館まで連れて行ってあげると、本当に嬉しそうな顔でお礼を言い「雑誌に載るから見てね!」と手を振る可愛いチカちゃん。そこで落ち、応援し始めます。

11年後、六本木。
桜井さんと歩く雅さんは立ち止まり、桜井さんの手をギュッと握ります。向こうから、チカちゃんとジル様が歩いてくる。チカちゃんは「あ。」と言い、雅さんにニコッと会釈。通り過ぎる2人からはこんな会話が。

「知り合い?」
「うん、昔、助けてもらったんだ。」

雅さんはしゃがみ込み涙を堪え、桜井さんは背中を撫で続けます。


これが全てかなと思いました。
萩尾望都先生の名作「ポーの一族」にエドガーのこんな台詞があります。
「メリーベルがぼくを忘れないでいてくれる たったそれだけのことがこんなにも失いたくない思いのすべてだったなんて」
今井翼「虜」の「記憶でもいい 記憶でもいい 生きていたい」も同じ。

愛する人の記憶に残ることが生きること。

雅さんはコンサートより、デビュー決定より、何より嬉しかったはず。チカちゃんが憶えていてくれたことで一生、幸せに生きていけるでしょう。
(2018年5月29日:とか書いておきながら、この頃は皆さまお馴染みの『認知』問題を全く認識していなかったんですね。ジャニに免疫のなかった私が『認知』やら『嫉妬』やらのファンの暗黒心理を初めて知り、愕然としたのはこれから5ヶ月後のことでした。タレントに『認知』されたいなんて考えたこともなかったし、そのように思っている人がいることに大変驚きました…。)



さて、この小説の感想を書かれていらっしゃる方のブログで、私がシンパシーを感じた桜井さん、雅さんは「リア恋」にカテゴライズされていました。

そうなの?これがリア恋なのね!

20代前半の今井翼は「完璧で完全な私の理想」だったし(桜井さんのみらきゅんと一緒)、翼くんの言葉に強く尊敬の念を抱き、指輪に具合が悪くなり、翼くんと旅したら何をしたいか想像する。普通の片想い。
「リア恋です」と書いている中学生ジャニヲタのお嬢さん方、「恋に恋してないで生身の男の子とお付き合いしなくちゃ駄目よ!」とか思っててごめんね。お姉さんもリア恋だって☆←合ってますか?

毒が強すぎる‼︎と思った主人公達が10人ジャニヲタを集めれば、5人の類型は絶対いるだろうと言われていることには驚愕でしたが、とりあえず、私の気持ちはおかしくないと分かって良かった!翼くんはじめ、ジャニーズがどう思ってるかはまた別問題だけど。


ところで、お気づきの方も多いかと思います。私は流し読みで全然わからなかったけれど、「スノーホワイツ」のモデルはA.B.C-Z☆☆☆☆☆

みらきゅん→フミきゅん。河合郁人
チカちゃん→塚ちゃん。塚田僚一
ジル様→五関様。五関晃一
ハッチ→ハッシー。橋本良亮
マシュー→とっつー。戸塚祥太

私はこれを知って、物凄くHAPPYな気持ちになりました。
TVで偶に見かけるくらいだけど、エピだけはネットで沢山読んでいてめちゃくちゃ好感を持っていたエビちゃんだったとは!この小説、エビちゃんファンが見るとニヤリとしたくなる描写も多いとか。

いけ好かない桜井さん(エミレーツCAとコンサルファーム併願する訳の分からなさが1番になれない理由だよと突っ込んだりしてた)があの楽しくて一所懸命なフミきゅんのファンだと思うと、桜井さんも実は良い人に違いないと思い、雅さんが結婚を捨てて膨大なお金と時間を費やしているのが塚ちゃんだと思うと、あの笑顔の為なら分かるよ!と言ってあげたくなる。

2人、いえ、益子さん、山田さん、ジャバにも「その気持ち、間違ってないよ。」と伝えたい。男性アイドルのモデルにエビが採用されていたから、私は自分の気持ちを肯定できたのかもしれません。
A.B.C-Zを選んだ宮木さんも凄いし、絶大な好感度のエビちゃんも凄い。
(2016年12月の週刊文春林真理子との対談によると、宮木さんは、2008年今井翼のソロ舞台『World’s Wing Tsubasa Premium』略称WWTPでジャニーズにハマったそうです。即ち、今井翼がいなければ、この作品も生まれなかったし、今回のドラマ化もなかった!すごいでしょー(๑˃̵ᴗ˂̵)❤️❤️?Aileの(妄想)主人❤️←翼くんのことです。で、滝翼から担降りしてエビ担だった模様。商業小説にしちゃったか。凄いエビ愛。)



カウコンまであと18時間。

きっとジャニーさんプロデュース最後となるグループのデビューが発表される。

メンバーは分からないけれど、スノーホワイツがそうだったようにそこには少年達の物語と応援してきた無数のファンの物語がある。ずっと応援してきた人達が、5人の主人公と同じように今夜喜べると思うと私も嬉しいです☆ワクワクする。楽しみだね。
私の想いの行方も少し解った気がします。

(2018年5月29日追記:「今井翼に良い仕事をして欲しい。」それに尽きます。今はじっくり焦らず身体を整えて欲しいです。)


追伸
Mr.KINGでデビューなら、少年隊、タッキー&翼以来の凄い逸材。ジャニーさんと趣味合うわ☆
でも、神宮寺くんが気になり、いわちは姪にそっくり、岸くんのキャラも好きでPrinceにもデビューして欲しい!Mr.King vs Mr.Princeで1回やったから、タッキーvs今井翼みたいにキンプリデビューあるかな。どうなんだろ。歴史的瞬間を収めたく、DVD買いに行ってきます。←一時、ミニマリズムを実践してて捨てた。TVあまり見ないし。友人にも父にも頼めない。クローズファンです。

追伸2
禁断だけど、1DAY 1NIGHT→平野、AXEL→永瀬、DO ME CRAZY→カイちゃんで演って欲しい❤️翼を継いで。
れんれんの「憂鬱だよ〜」聴きたーい!絶対似合う。廉くんは顔は似てないのだけど、翼くんの若い頃に雰囲気が似ていると言われてる。少し影があるような。「クールイケメン、左利き、転校生、大阪弁」属性がお若いお嬢さん方に堪らないらしいです。
平野くんはダンスも歌も上手くて、筋肉質でセクシー。翼のセクシーを受け継いで欲しいな。既に相当女慣れしてそうな彼があの曲を歌ったら、ファンは安心するんじゃないかな?
カイちゃんが1番ダンス上手いと思うからDO ME CRAZY。甲高い声で可愛いことになりそうだけど。

(2018年5月29日追記:キンプリちゃん、デビューおめでとうございます⭐️!)


あ、翼くん、焼きもち焼いちゃ駄目よ?本気で好きなのはあなただけ❤️