「日替わりマリウス」、今井翼主演「音楽劇マリウス」2017年3月某日
リリカルマリウス→激情マリウス→漢マリウス→スタンダードマリウス(漢マリウスベースでソフトにした感じ。癖がない。ご年配の方が多い日でした。客層を見て、演じ分けてるの⁈凄い!翼くん!)と来まして、本日、泣きのマリウス!
前半、少しやさぐれた気弱マリウス。鬱屈のび太と私は名付けてみました。アンダルシアに憧れるフラメンコは「苦悩」。「懊悩」かしら?後半は「泣きのマリウス」でした。泣き虫くんめ。今日のマリウス、背中が丸まっちゃってて弱そうでした。よく丸まる背中ね⭐️
私、初めて「音楽劇マリウス」を観て泣きました。リリカルマリウスでも溢れ落ちなかった涙が。感動したからではありません。
カメラが入っていたのに、前半、皆さんモロッモロだったの(涙)。もっと良い回は沢山、たっくさんあったのに記録に残るのがこの回なのが悔しくて涙が出ました。
19日soiréeの「漢マリウス」を後世に残したかったわー(号泣)!
マリウスがやんちゃで男らしくて、ファニーの幼馴染のお兄ちゃん感、マルセイエらしさもあって、何より格好良かった!過不足なく、万人受けしそうなマリウスだったのにー!
(私は振り切れてるものが好きなので、どれか1マリウスと言われたら「激情マリウス」です。あの日の舞台は他の役者さん方も激しくて、本当に疾風のようでした。セザール父ちゃん、絶品❤️怖い翼くんに息を飲んだ。僥倖だったわ❤️観客がいつもより少なめだったので演ってくれたのかも。でも、「リリカルマリウス」が私には「新しい翼くん」のような気がしています。愛おしいリリカルマリウスがいなくなった時は、遣り切れなくて荒れたわ。)
役者さん方、台詞忘れ、展開忘れ、噛む、アドリブ、ハプニング続出。途中で芝居が止まるということはないでしょうけど、上手く繋がるかハラハラしました。ちょっと、dialogueのリズムが途切れて間延びした感が出ちゃってました。
柄本さんがあのようなことになるとは!父ちゃん、どうなさったの?疲れたの?それもまた舞台の醍醐味ですね。そうは言ってもさすがの柄本明様、上手いこと繋げられるのですが、毎日ご覧になっている方、かなり観ている人はきっと驚いたと思います。
うちの翼さんも初っ端から、「ファニー!」で声裏返っちゃいました。ああー(泣)。裏返ってもいいけど、裏返らない方がよかったわよね(泣)。
ベテランの役者さん方でも、カメラが入ると気合いが入って自分の見せ場を作ろうとする方、緊張する方、色々。いつもとは違うのでしょうね。
特筆すべきは美織ちゃん!
今までで前半は1番良かった。高峰秀子でも吉永小百合でも誰でもいいのだけど古い日本映画ヒロインのカリカチュア、モノマネ(洋次の趣味だから、これ…。)を止めて、初めて彼女のファニーをちゃんとやったの!
他の役者さん方が毎回変わる中、初日から何1つ変わらなかったファニーの演技。
往年の日本映画ヒロインのような発声とイントネーション。(あの発声、四谷雙葉出身の方などは今でもしますね。大久保さんが真似するプライベートのいとうあさこさんの発声も同じ。)レトロなイントネーションは指導されたものでしょう。(山田ファニーの物真似が出来るようになった人は私だけじゃないはず⭐️)でもね、魚屋屋台を営んでいるオノリーヌの娘があの話し方になるわけないでしょう?
演出で変えられなかったのだと思います。その分、歌で表現しようと頑張っていた気がしていました。
しかし、瀧本美織、本日、女優魂見せました。太いタマだぜ、瀧本美織。
カメラが入って記録に残るとなれば、後から怒られたとしても、昭和女優のモノマネをするのはプライドが許さなかったに違いない。「私はできるんだ。」ってところを見せたかったんじゃないかな?歌も気合い入ってました。
前半、他の方々がモロモロ、気弱マリウスの中、美織1人勝ちですよ。本来の意味でのヒロインですよ。
おてんばラテン女によりにもよって、今日は気弱なマリウス。マリウスの情けなさが際立ってしまって…。
私が泣くのもお解りになりましょう?格好いい翼くん、残して欲しかったー(号泣)!だって、格好良い回沢山あったんだもの!よりによって、情けなマリウスの日…。
松竹様、もう1度だけでいいからカメラをお入れ頂けないでしょうか?
私の観てきた「音楽劇マリウス」はもっともっと素晴らしかったから!
追伸
後半、スタンダードな感じに持ち直していました。情愛の話の場面でも、まだ、えもやんにはハラハラしたわ⭐️